2024.01.11日本とアメリカで異なるお正月の過ごし方


日本とアメリカには、共通して「新年を祝う」という目的でお正月があります。しかしながら、お正月の過ごし方や考え方には違いがあるようです。当記事は、アメリカでのお正月の過ごし方について紐解きます。

クリスマスが終わると、もうすぐお正月を迎えます。

日本では年越しそばやおせち料理を食べたり、初詣に行ったりと伝統的な行事を大切にするお正月が一般的です。では、海外において新年を祝うイベントはどのような文化があるのでしょうか。

新しい年を幸せな一年にしたいという願いは万国共通です。その願いを神様に届けようと、お正月には外国でもさまざまな行事が行われており、過ごし方もさまざま。

今回は、アメリカにスポットをあて、大晦日からお正月にかけての過ごし方や、新年を祝うイベントなどについてお伝えします。

1 アメリカにおけるお正月の過ごし方

新年を祝うことは世界的な風習であり、日本でもアメリカでも共通です。日本と同様、アメリカも毎年1月1日がお正月であり、国の祝日として過ごされています。

「New Year’s Day」と呼ばれるアメリカのお正月は、祝日とされているものの特別な過ごし方をするわけではありません。アメリカではどちらかというと、お正月よりもキリストの生誕を祝うクリスマスが長く続くのが特徴です。

日本ではクリスマスツリーを12月25日を終えた段階でしまい始めますが、アメリカでは1月6日までの12日間飾り続けることが一般的。これは、三賢者がキリストの生誕を祝うために訪れるまでの期間が12日間だったためといわれています。

そのためアメリカでは、お正月に特別な過ごし方をするというよりも、年をまたぎながらクリスマスを過ごすのが一般的です。

とはいえ、アメリカでも新しい1年を迎えるのはおめでたいことであるため、新年を祝うカウントダウンイベントや、家族や友人とパーティーを開くなど、それぞれの過ごし方があります。

2 日本とアメリカの年末年始の過ごし方の違い

アメリカと日本。年末年始の過ごし方にどのような違いがあるのでしょうか。

ここでは、日本とアメリカの大晦日からお正月にかけての過ごし方について、違いをお伝えします。

2-1 年越しの過ごし方

日本でもアメリカでも、年を越すタイミングでは、さまざまな過ごし方があり決まった過ごし方はありません。日本の場合、年越しそばを食べる文化やカウントダウンイベント、お寺で除夜の鐘を聞くなどの過ごし方があります。

広大な国土を有しているアメリカでは、東のニューヨークから西のハワイまで、時差が6時間あります。そのため、カウントダウンが複数回あることも日本との大きな違いです。

地域によって過ごし方はそれぞれですが、一般的な過ごし方は、カウントダウンパーティに参加することや家族や友人とホームパーティを行います。

最も有名なイベントは、ニューヨークのタイムズスクエアで行われるカウントダウンです。ニュースなどで一度は見たことがある方も多いのではないでしょうか。年明けと共に花火などの演出があり、夜通し盛り上がる人気イベントです。

そして日本でも親しまれている、「蛍の光」が歌われることもアメリカにおける特徴的な年明けの過ごし方の一つ。

日本では蛍の光を聴くと、イベントなどの終了を知らせるイメージが強いですが、アメリカでは新年を迎えたことへのお祝いの感覚で歌われます。

2-2 大掃除は年の瀬ではなく春に行う

日本では年末に大掃除をする文化があります。

これは、年の瀬に、お寺や神社で行われる「煤払い(すすはらい)」が、そのルーツと言われています。

平安時代から大掃除の風習があったようで、1年の汚れをキレイに落として清めることで、年神様が多くのご利益を持ってくると伝えられてきました。

一方アメリカでは、このような文化は年の瀬ではなく春に行われます。

これは、Spring Cleaning(春の大掃除)と呼ばれており、冬の間に暖房を目的に石炭などを利用したことによって、すすなどで汚れた家を大掃除するという、アメリカにおける古くから伝わる習慣です。

2-3 クリスマスツリーは年が明けても出しっぱなし

年末のイベントといえばクリスマス。

クリスマスの捉え方は、国や宗教によって異なるものの、欧米諸国では神聖な日とされているのは共通です。

日本では、クリスマスが終わった翌日にツリーを撤去してしまうことがほとんど。そして、年の瀬から鏡餅、締め縄、門松といったものを飾り始めます。

アメリカでは、前述したように1月6日までツリーを飾り続けることが一般的。これは、三賢者がキリストの生誕を祝うために訪れるまでの期間が12日間だったためといわれています。

2-4 アメリカ全土に根付くお正月料理はない

日本では、おせち料理やお雑煮など、お正月ならではのメニューがあります。

アメリカでは、全土で共通のお正月料理はありません。ただし、アメリカ南部の一部地域では、日本と同様にお正月に食べる料理が存在します。

それがBlack Eyed Peas(ブラック・アイド・ピーズ)という種類の豆を煮込んだ、Hoppin' John(ホッピンジョン)という料理。

表面に黒い点のある黒目豆(ブラックアイドピー)に、玉ねぎやベーコンなどを加えトマト味に仕上げた料理です。お正月に食べる理由には諸説ありますが、「黒目豆がコインに似ているため、その年の金運が上がる」、「新年にしっかり食べることで1年健康に過ごせる」と言われています。

2-5 1月2日からは通常の生活に戻る

アメリカでは、日本のように元旦から初日の出を見たり、初詣に行ったりする文化は定着していません。

また、日本では「三が日」として、1月1日から1月3日までが休日になるのが一般的ですが、アメリカではクリスマス前後に長期休暇を取ることが多いため、1月2日からは通常どおりの生活に戻ります。

アメリカには凧揚げや独楽といった、お正月ならではの伝統的な遊びもありません。

お年玉をあげるような習慣もないため、アメリカではお正月をあくまで「祝日のひとつ」として捉えており、基本的にゆっくり過ごすことが多いようです。

3 アメリカの年越しやお正月における風習

アメリカでは、新年の最初にやることは、その年の運勢を左右するという迷信があります。

例えば、新年の最初の行動が愛に満ちた行動だった場合、その年は愛に満ちた一年になると言われているんです。

そのため、年越しの瞬間にキスやハグをすることが文化として定着しています。

また、新年になってから去年の汚れた服を洗濯すると、愛しい人が人生から洗い流されるという迷信もあるんだとか。そのため年が明けるまでに、その年の洗濯を済ませる風習があります。

日本でも迷信と呼ばれるものがありますが、アメリカでもこのような風習があるのは興味深いですね。

過ごし方・捉え方が大きく異なる日本とアメリカのお正月

アメリカも日本と同様、お正月や大晦日はあります。

ただし、伝統的な過ごし方が定着している日本とは異なり、イベントのように楽しく過ごすのがアメリカの年越し・お正月です。

「一年の始まり」というおめでたい日である認識こそ同じなものの、その捉え方も大きく異なります。

海外のお正月文化を知ることで、新年の過ごし方を見直してみてはいかがでしょう。