2023.02.06アメリカと日本のバレンタイン文化の違い

2月14日はバレンタインデー。大切な人に気持ちを伝えるイベントとしてはもちろん、自分を支えてくれる人に感謝を伝える日として、男女問わず親しまれているイベントです。

海外の文化を取り入れてイベントを楽しむ需要が高まっている昨今、アメリカでのバレンタイン事情に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

今回は日本のバレンタイン文化と異なる点や、アメリカにおけるホワイトデー文化についても触れていきます。

1 アメリカにおける「バレンタイン文化」

アメリカでのバレンタインは、親しい人に対して「愛」と「感謝」を伝える日として浸透しています。カップルで愛を確かめ合うのはもちろん、家族に感謝の気持ちを伝える日にする人も。

最近は日本でも感謝を伝えるイベントとしてバレンタインを過ごす人も多くなったことから、よりアメリカのバレンタインに近いイベントになったといえます。

ここでは、アメリカのバレンタインと日本のバレンタインで異なる点を紹介します。

日本のバレンタインといえば、女性が男性にチョコレートやプレゼントを贈るイベント。

しかしアメリカのバレンタインは、男性が女性に対して贈り物をするイベントとして知られています。アメリカのバレンタインは、男性から女性に対し、愛と感謝を伝えるイベントなのです。

アメリカには、学校行事としてバレンタインを楽しまれていることも日本との大きな違いの一つ。

小学校では、クラス全員でバレンタインカードを交換するイベントを楽しまれています。アメリカではクラス全員分のカードがセットになって販売されていることから、一般的なイベントとして浸透しているといえます。

また、バレンタインにダンスパーティーを開催する大学があるのも、日本のバレンタインと異なる点です。

小学校のバレンタインイベント同様、恋人や家族、親しい人とバレンタインカードを交換するのがアメリカのバレンタイン。

アメリカでは恋人に対する愛のメッセージや、家族・友人への感謝の気持ちをカードに書き、ギフトと一緒に交換してバレンタインを楽しみます。

日本では友人や会社の同僚などに、義理チョコを配ることもバレンタイン文化として根付いています。しかしアメリカには、義理チョコを配る習慣がありません。

アメリカでも友人や同僚にチョコを配ることもあります。しかし「義理」ではなく、あくまで「感謝」を伝える名目で、カップル以外でもチョコを渡します。

アメリカでのバレンタインは、カップルはもちろん家族と過ごすための大切な日。

そのため多くの人が仕事を休むことから、バレンタインに出勤するとボーナスが支給されることも。特にイベント時に忙しくなるレストランなどは、時給が2倍になることもあるんだとか。

アメリカのバレンタインも日本と同様、チョコレートがもっとも人気かつ定着しているプレゼントです。ただし、日本でもチョコレート以外の贈り物をプレゼントする人が増えているように、アメリカでも様々なプレゼントをバレンタインに贈ります。

例えば、お花やジュエリーなど、女性が喜んでくれるものを贈る人も少なくありません。お部屋を風船で飾り付けをしたり、ワインやぬいぐるみを贈ったりする人もいます。

また、アメリカのバレンタインに贈られるお菓子といえば「カンバセーション・ハート（Conversation Hearts）」。これはアメリカにおけるバレンタインの人気のお菓子で、かわいいメッセージがプリントされたパステルカラーのハート型のお菓子です。

男性が女性にプレゼントするなど、日本のバレンタインと異なる点が多くあるアメリカのバレンタイン。ではホワイトデーはどうなのでしょうか。「ホワイトデーは女性から男性にお返しする」とイメージする方が多いはず。

しかしながらアメリカには、ホワイトデーという文化自体が存在しません。実はホワイトデーという文化は、日本独自のものなんです。

アメリカのバレンタインは元来、キリスト教の文化をルーツに「愛を誓い合う日」として浸透しています。そのためアメリカでは、バレンタインの日にお互いでお祝いし合うことがほとんど。

アメリカにホワイトデーがないのは、見返りを求めないキリストの教えに従い、互いの気持ちを伝え合うイベントとしてバレンタインがあるためです。

今回は、日本とアメリカのバレンタインの違いについて紹介しました。

アメリカのバレンタインは、愛と感謝を伝え合うイベントとして多くの方に浸透しています。お互いの気持ちを伝え合う日であることから、お返しの意味を持つホワイトデーがありません。そのぶん、バレンタインの日に思う存分愛と感謝を確かめ合います。

次回のバレンタインデーは、愛する家族や大切な友人に感謝の気持ちを伝えてみるのもいいかもしれませんね。