2024.02.07SDGsを意識したウィンターライトフェスティバルとは

ポートランドは、新しさやクリエイティブな文化を重視する一方で、古いものの価値を理解した上で長く大事に使う「温故知新」の精神も根付いた地域です。

また現代社会における、大きなテーマであるSDGsへの取り組みも見られます。毎年2月に実施されるウィンターライトフェスティバルも、SDGsを意識したイベントです。

今回は、ポートランドで実施されるウィンターライトフェスティバルに注目し、その魅力などについてお伝えします。

1 再生可能なエネルギーを利用したフェスティバル

毎年2月に行われる、ウィンターライトフェスティバル。ポートランドの橋が一望できるウィラメット川の近くで開催され、100以上のアーティストが参加。

自然エネルギーを使用した電力で、夜のポートランドの街並みを光のアートで包み込みます。

光をテーマにしたアート作品や、自転車や橋などに装飾を施すアートなど、さまざまな光のアートが楽しめます。また皆んなで踊るダンスやライブ音楽、サーカスなどのイベントも開催され、街全体が冬の夜景に包まれます。

このイベントは、アーティストのボランティアによって運営されており、参加は基本的に無料です。

2 フランスのリヨンで開催される「フェスティバル オブ ライツ」よりインスパイア

ウィンターライトフェスティバルは、世界中の光のフェスティバルからインスピレーションを得て開催されています。

特に、フランスのリヨンで開催されるフェスティバル オブ ライツからの影響が大きく、古くから行われてきた歴史あるイベントです。リヨンの街を4つのエリアに分け、壮大な夜景を演出します。

また、6大陸の70の自治体が参加し、LEDをメインとした持続可能な照明を活かして、環境にも配慮したイベントです。

3 ウィラメット ライト ブリゲードについて

ウィンターライトフェスティバルは、ウィラメット ライト ブリゲードが運営する、ポートランドを盛り上げるイベントです。

ウィラメット ライト ブリゲードは、1986年に設立された非営利芸術団体です。ポートランドの東側と西側を結びつけ、街を活性化したいという想いで活動をスタート。

2016年に初めて、ウィンターライトフェスティバルを開催。現在では毎年恒例のイベントとして、多くの人々に親しまれています。

4 参加を検討する際の注意点

ウィンターライトフェスティバルに参加を検討している方は、服装に注意しましょう。

ポートランドの2月の最低気温は、平均3〜4℃。ウィンターライトフェスティバルは、屋外で行われるイベントなので、特に寒さ対策が必要です。

また地域の特性上、降水量も多いため、防寒具や雨具などの準備をしておくと安心です。

ポートランドの2月の風物詩「ウィンターライトフェスティバル」

ポートランドで、毎年2月に実施されるウィンターライトフェスティバル。

100以上のアーティストが参加し、夜の街並みを光のアートで彩る、SDGsを意識したイベントです。地域住民や観光客に親しまれ、毎年多くの人が訪れます。

参加を検討される方は、寒さ対策や雨具などの準備を忘れずに行いましょう。