自由な精神が息づくポートランドが生み出したコーヒー文化とは
アメリカの西海岸に位置するオレゴン州のポートランド。自由な精神が息づいており、数多くの文化が交差するスポットです。
コーヒー文化もその内の一つ。
多くのカフェが街中に溢れており地元民の憩いの場としても活用されています。そんなポートランドのコーヒーは、世界からも高い評価を受けており、コーヒー好きなら一度は体験してみたいもの。
そこで今回はポートランドのコーヒー文化の成り立ちから、コーヒー好きなら一度は訪れたい有名なコーヒーショップを8店舗紹介しましょう。
近年、ポートランドは「サードウェイブ・コーヒー」発祥の街としても知られています。
サードウェイブ・コーヒーは契約コーヒー農園の決まった木の豆だけを使用し、その風味を活かすように浅煎りで短時間抽出されたものです。
ポートランドにはコーヒー・ロースターが60ヶ所を超えており、職人気質のコーヒーショップが数多く出店しています。
ワンオフィスビジネスと呼ばれる、店舗を数店舗しか持たない事業や小規模焙煎業者のマイクロロースターズなどがポートランドでは活発です。
ポートランドの街中にはどこか気取らない雰囲気のコーヒーショップが立ち並んでいます。地元志向が強く、ポートランドを象徴するリラックスした雰囲気を楽しめる店舗が多く軒を連ねています。
この街で過ごす方々の憩いの場としてはもちろん、毎朝お気に入りのショップでコーヒーを購入し出勤するなどのライフスタイルも確立されています。
ここでは世界的にも高い評価を受けている、ポートランドの有名なコーヒーショップを8店舗紹介していきます。
スタンプタウン・コーヒーは、まさにポートランドのコーヒー文化を作ったとも言われているカフェ。
その特徴はコーヒー豆の素材の良さに加え、高い焙煎技術も人気の理由の一つ。1999年に開業し、現在でも多くのファンを虜にしています。世界的にも高い評価を受けており、シアトルやニューヨークにも進出しているコーヒーショップです。
バリスタ・コーヒーは複数のコーヒーショップが焙煎しているコーヒー豆が楽しめるカフェ。2010年にアルバータ通りに開業しています。
オレゴンはもちろん、米国各地の優秀なロースターで焙煎されたベストな豆を発掘し、お店で提供していることがポイント。
オーナーは2009年に開催された、米国ノースウェスト・バリスタでチャンピオンに輝いた実績を持つビリー・ウィルソン氏。店舗としても2015年に開催された、ポートランドのベストコーヒーハウスで1位を獲得しています。
コアヴァ・コーヒー・ローターズは、2008年にポートランドのセントラル・イーストサイド地区に出店したコーヒーショップ。
創業者のマット・ヒギンズは、元々バイクの修理をしながら貯めた資金で会社を立ち上げました。そのバイクの修理場のガレージで、コーヒーの提供をスタートしたのがきっかけ。
これが評判を集め、現在では市内に4店舗、サンディエゴに1店舗展開しています。生豆の持ち味を活かした焙煎が特徴で、バランスの取れたコーヒーを丁寧にドリップし提供していることも魅力です。
クーリエ・コーヒー・ローターズは2010年に開業したコーヒーショップ。
経営を務めるジョエル・ドムレイス氏が、自宅の裏庭で独学で焙煎していた豆がオーナーの目に留まり卸をスタート。
その後、友人や知人にコーヒーを振る舞っていくうちに、口コミで少しづつ人気を集めていきます。またコーヒーだけではなく、提供している焼き菓子のカヌレにも熱烈なファンがいる程です。
パブリック・ドメイン・コーヒーは数種類の自家焙煎コーヒー豆の中から選ぶことができ、バリスタの手で一杯ずつ丁寧にボアオーバー方式で淹れてくれるコーヒーショップ。
平日の午前11時から正午までは「エスプレッソ・ハッピーアワー」を設定し、2ドルでエスプレッソを提供してくれることが魅力。
ハートコーヒー・ロースターズは、2009年に創業したコーヒーショップ。2019年にはポートランドのベストコーヒー15店に選出されている程。
ケニアやエチオピアなどの生産農家と直接契約した、高品質なコーヒー豆だけを使用しています。
ウォーター・アヴェニュー・コーヒーがオープンしたのは2009年。ポートランドのサードウェーブコーヒーシーンのパイオニア的存在として人気を集めているカフェ。
出店したのは、店名にもなっているサウス・イーストの工業地区に位置するウォーター・アヴェニュー。倉庫を改装した広々とした焙煎所とカフェを兼用しています。
世界中から買い付けた豆を少量ずつ焙煎していることが特徴のカフェです。
ケース・スタディ・コーヒーはポートランドのアルバータ・ストリートに位置するコーヒーショップ。
現在ではノースイースト地区に2店舗出店しており、過去にはビル・クリントン大統領がTVの取材で来店したこともある程。また「死ぬまでに行きたいアメリカのコーヒーショップ24店」に選出されるなど、その人気ぶりが伺えます。
今回はポートランドのコーヒー文化の成り立ちから、有名なコーヒーショップを8店舗紹介してきました。
ポートランドのコヒー文化の歴史は浅いですが、サードウェイブ・コーヒー発祥の街として近年注目を集めています。コーヒー・ロースターが60ヶ所を超えており、居心地を重視していることがポイント。外観や内装はオシャレなものだけではありませんが、地元民の憩いの場としても愛されています。
ポートランドに訪れた際は、気張らないコーヒーショップでこだわりの一杯を楽しみたいですね。