2021.12.17自然環境に優しい街「ポートランド」、その街について

ポートランドは緑地空間や自然環境が恵まれていることでも有名なエリア。

自然環境に優しい街として、世界中から注目を集めています。緑豊かな自然がバランスよく調和した街として知られており、アメリカで最も大きい都市自然林地域があることも特徴。

スローライフの街としても知られているポートランドの自然環境の魅力を紹介していきます。

1 ポートランドの自然環境

オレゴン州最大の都市でもあるポートランドは、人口約63万人の都市でありながら川と森林に囲まれた豊かな自然環境が魅力。夏は涼しく過ごしやすいことがメリットですが、秋から冬にかけては雨が降る日が多くなります。

広大な自然が身近にあるので夏はトレッキング、冬はウィンタースポーツとポートランドは1年を通してアウトドアスポーツを楽しむことができます。

またポートランドの街は、360度大自然に囲まれているので、アウトドアが人々の生活の身近に根付いていることが大きな特徴と言えるでしょう。街から近い場所にいくつもトレッキングスポットがあるので、地域住民は週末になると自然の中に出かけることは当たり前の日常です。

街の中心を流れるウィラメット川のほとりでのジョギングやサイクリング、森の中でウォーキングなど、自然と共存した暮らしこそ、ポートランドを象徴するライフスタイルの一つです。

そんな魅力的な暮らしに惹かれ、ポートランドには年間4~8万人もの人々が移住してきている程。全米で「一番住みたい街」「最もサステナブルな都市」「最も環境にやさしい街」「最も省エネ努力をしている都市」など、多くのランキングでNo.1を獲得している注目の地方都市でもあります。

2 自然に囲まれた生活環境

ポートランドは都市公園がいくつか存在し、誰もが日常的に利用しており暮らしに欠かすことができないものになっています。それらは広大な丘陵や深い森などの自然を最大限に活用しています。

ポートランドを代表する自然に恵まれた2つの都市公園をご紹介しましょう。

2-1 全米最大級の「フォレスト・パーク」

フォレスト・パークはポートランドのウィラメット川沿いに、広大な面積に渡って設立された都市自然公園。原生生物を保護した都市公園としては全米で最大級のパークです。

ここには多くの野生動物が暮らしており、実に112種類の鳥や62種類の哺乳類が生息しています。また清涼のせせらぎを楽しむことでき、北西海岸地帯特有のモミやシダが生い茂る森が保存されていることも魅力の一つと言えるでしょう。

森林の中を全長113kmに渡ってトレイルが張り巡らされており、ハイキングやランニング、サイクリングなどのコースが設置されています。週末には家族の散歩から、本格的なアウトドア派までもが楽しめるスポットとして有名です。スポーツだけではなく、スケッチや写真撮影、バードウォッチングを楽しむなんて光景もしばしば。

都市部分からのアクセスもよくバスや徒歩でも行ける距離にあることから、ポートランドの人々がいかに自然の近くで生活しているのかが分かります。

2-2 子供から大人まで楽しめる「ワシントン・パーク」

ワシントン・パークはポートランドを代表する広大な丘陵地帯。「パーク」と呼ばれていますが、全体が樹木の丘になっているスポットです。

その中には、1万株のバラが6月頃から初秋に咲き誇るローズガーデンが存在します。夏には無料で楽しめるコンサートが実施される芝生の野外ステージや日本庭園、博物館、動物園など見所が満載。

また前述したフォレスト・パーク同様に、ダウンタウンから3km程度の距離でアクセスできることが魅力。子供から大人まで楽しめるスポットになっているので、週末などにはファミリーで賑わっています。

3 ポートランドの街作りに欠かすことができない公園

公園はポートランドの街作りに欠かすことができない重要な要素の一つ。ポートランドのどこに住んでいても、歩いていける距離に公園が配置されていることがポイント。

公園と聞くと子供の遊び場をイメージしがちですが、ポートランドでは基本的に大人の使用を中心に考えられていることが特徴的。そこでは楽器や大道芸の練習から、読書や勉強を楽しむなどの様々な生活スタイルが見られます。

ではポートランド内の有名スポットを3つ紹介していきましょう。

3-1 ポートランドのランドマーク的存在の「パイオニア・コートハウス・スクエア」

パイオニア・コートハウス・スクエアはポートランドの中心部に位置しており、ランドマーク的存在です。

レンガ畳の広場になっており、多くのポートランド市民の寄付によって造営されました。一面に敷き詰められたレンガには、寄付をした市民一人一人の名前が刻まれています。

ここでは年間300以上のイベントが開催される広場で、クリスマスシーズンには装飾された大きなツリーが飾られます。

3-2 地域住民の反対運動によって設立された「トム・マッコール・ウォーターフロントパーク」

トム・マッコール・ウォーターフロントパークはポートランドの中心部分を流れるウィラメット川の西側に位置しているウォーターフロントパーク。

元々は高速道路が通っていた場所でしたが、住民の反対運動により廃止され設立されました。

ジョギングやウォーキング、サイクリングの周遊コースが設置されており多くの方が汗を流しています。春には桜並木が美しく、芝生の広場では多くのイベントが開催されている場所です。

3-3 一時は自然が消滅しかけた「タナー・スプリングス・パーク」

タナー・スプリングス・パークはポートランドのパール地区に位置する公園。

このエリアは元々、小川や湖が流れる自然豊かな場所でしたが人口が急増したことで住宅地へと変化していきます。その後は鉄道操車場や倉庫街へと変貌を遂げていくことに。

小川や湖は埋め立てられ、地下パイプを流されるようになっていきます。それを受け近年の再開発によって、かつての自然を再生するためにデザインされたパークです。

現在では高層マンション街の中に設立され、自然を体験できる地元住民の憩いの場として賑わいを見せています。

まとめ

今回はポートランドの自然環境の魅力を紹介してきました。ポートランドは川や森に囲まれており、自然と共存したライフスタイルが魅力です。ポートランドは都市にいながらも自然の中でスポーツやイベントを楽しみ、それぞれのライフスタイルで自由に生活しています。

ポートランドの魅力が少しでも伝われば幸いです。