2022.01.20住民の憩いの場として確立されているポートランドの公園

常に住みたい街ランキングにランクインしているポートランド。世界中の方から注目を集めており、その自由な精神が息づくライフスタイルに憧れる方は後を絶ちません。

そんなポートランドの街の魅力の一つでもあるのが「公園」です。市内には約300程度のパークがあり、市民の憩いの場として生活に溶け込んでいます。

今回はポートランドの魅力でもある公園にフォーカスし、その街作りから有名スポットまで紹介していきます。

1 ポートランドの魅力の一つでもある「公園」の存在

ポートランドは緑地空間や自然環境に近いことでも有名な都市。公園はポートランドの街作りにとって大きな要素の一つで、どこに住んでいてもすぐにアクセスできることがポイント。

また全体的に整備が行き届いており、週末にはファミリーなどで賑わいをみせています。日本であれば公園と聞くと、子供の遊び場をイメージしがち。しかしながらポートランドでは基本的には大人の使用を中心に考えられていることが特徴。そのこともあり勉強や読書、楽器の練習など様々な生活スタイルが垣間見えます。

ポートランドが街作りにあたって、公園政策が重要視されたのは1903年のこと。丘や水辺、木立てなど元からある自然や様々な地形を活かしながら設計された公園が多く存在しています。

2 大人も子供も楽しめる有名パーク

2-1 ディレクター・パーク

ディレクター・パークは、1920年代にポートランドを開拓し開発に貢献したシモン氏とヘレン氏の功績を称えたパーク。設立されたのは2009年のことで、ポートランドの中では新しい都市公園です。

公園の規模は小さいですが、設備とアクティビティに溢れていることが魅力。パーク内では結婚式が開催されていたり、飲食店なども用意されているので憩いの場として人気を集めています。またくつろげるベンチや椅子が設置され、待ち合わせやちょっとした休憩などでも利用されています。

2-2 ミルズ・エンドパーク

ミルズ・エンドパークは直径61cmのパークで、世界最小の公園です。

この公園を作ったのは新聞記者のディック・フェイガン氏。自分のオフィスから見える道路に開いた、醜い穴に花を植えてミルズ・エンドパークと名付けました。

その後、人々の興味を集めるために公園に住む妖精キャラクターを仕立て上げ、新聞記事に書いたことからその名が知られていきます。

2-3 インターナショナル・ローズ・テスト・ガーデン

ポートランドは「バラの街」としても世界的に有名で、多くのバラ園があります。そんな中でもインターナショナル・ローズ・テスト・ガーデンは、1917年に創設されたアメリカで最古の公共バラ試験庭園。

バラが市場に出される前に、その品種の色や香り、農薬耐性などを検査する公的施設です。約1万種のバラと、市街を展望できる素晴らしい景色を楽しめます。

2-4 アーバー・ロッジ・パーク

アーバー・ロッジ・パークは閑静な住宅街の中に位置している公園。車椅子を利用している子供や障害を持っている子供も、遊べるような遊具が揃っていることがポイント。

園内には段差がほとんどなく、車椅子やベビーカーの方にとっても快適に移動ができ過ごしやすい作りになっています。また遮るものがないので、常に見渡しがきくので子供と遊んでいても安心です。

大人にとってもリラックスして楽しめる雰囲気が魅力。心地よい日陰のある芝生や、ちょっとした休憩ができるスポットもあり大人にとっても心地良い環境のパークです。

2-5 ラン・スー・チャイニーズ・ガーデン

ラン・スー・チャイニーズ・ガーデンは、明王朝様式庭園を忠実に再現した公園。ポートランドの姉妹都市中国の蘇州から専門家を招き建造されました。

伝統的中国茶を味わえる茶屋が園内にあり、様々なイベントも開催されています。池にかかる橋や東屋の美しい景観はまさに街のオアシスで、一年を通して楽しむことができる公園です。

2-6 ポートランド日本庭園

ポートランド日本庭園は、ワシントンパーク内にある日本庭園。年間約40万人もの方が訪れる人気スポットの一つ。

広大な敷地には様式が異なる本格的な庭園があり、上質な一時を味わうことができます。日本国外で最も本格的な日本庭園として知られており、その美しさは全米屈指です。

まとめ

今回はポートランドの街作りに欠かすことができない公園にフォーカスし、有名スポットを紹介してきました。

元々の豊かな自然をそのまま活用した公園の設計は、子供のみならず大人にとっても大切な場所として確立されています。ただ遊ぶだけの場所ではなく、それぞれが有意義な時間を過ごすためにもポートランドには欠かすことができません。

当記事をご覧いただき、少しでもポートランドの魅力が伝われば幸いです。